ブログ更新。メランヒトンをみたらルター派だ!と叫んでしまっていませんか?そんなあなたにこの一本。 「ルター派の形成と自然哲学 Methuen, "Defining Lutheran Natural Philosophy"」http://d.hatena.ne.jp/nikubeta/20150223/p1
メランヒトンとカルヴァン派の関係はなかなか面白いものがある。カルヴァンの聖書注解に与えた影響等は、こちらの論集のリチャード・ムラーの論文などが参考になるかと。http://www.amazon.co.jp/dp/1850756848/
カルヴァンの代表作『綱要』へのメランヒトンの影響は、こちらの七章がおすすめ。https://books.google.co.jp/books?id=FoRQSPeOgF8C&printsec=frontcover&dq=Richard+Muller,+unaccommodated+calvin&hl=en&sa=X&ei=MV3qVMSCAYaW8QW2uIDwAg&ved=0CCEQ6AEwAA#v=onepage&q=Richard%20Muller%2C%20unaccommodated%20calvin&f=false
宗派化(confessionalization)が進む神聖帝国内での、ルター派とカルヴァン派(改革派)の異なる聖書解釈をもとにした、自然哲学や形而上学をめぐる議論は非常に興味深い。ただ、ルター派はガチの正統派と穏健なメランヒトン派があるし、カルヴァン派の内部闘争も複雑。