さらに伝えられるところによれば、議事要旨から削除されただけではなく箝口令(かんこうれい)も敷かれたのだ、と。
何故そのような扱いになったのか?
黒田総裁の発言はマーケットにも影響を与える恐れがあるからだ、と。
でも、黒田総裁は、自分の発言がどのような影響をマーケットに与えるかくらいちゃんと分かって発言しているのです。
それに、マーケットや格付け会社は、黒田総裁のそのような警告を知ったところで、別に格別反応などしないのです。むしろ財政再建の重要性をよく認識している、と。
そうではありませんか?
私は、マーケットに深刻な影響を与えるものがあるとすれば、それは総理の発言内容だと思うのです。
だって、格付け会社に働きかけろなんと言ったからです。
現に、マーケットは、黒田総裁の発言が議事要旨から削除され、緘口令も敷かれたことを知って、政府の財政健全化に向けた姿勢について疑義を感じているのです。