頭がすべてだと考えている人間の哀れさよ!
本で読んだ真理も、われわれはあとで自身で考え出さねばなりません。頭のはちの中は種子がいっぱいはいっていますが、それにたいして感情が初めて培養土と培養ばちの役をするのです。
人は言う。芸術家よ、自然を研究せよと。しかし、ありふれたものから、気高いものを、形をなさないものから、美しいものを展開させることは、決して小さいことではない。
すべての階級を通じて、一段と気高い人は誰か。どんな長所を持っていても、常に心の平衡を失わぬ人。
いつも変わらなくてこそ、ほんとの愛だ。一切を与えられても、一切を拒まれても、変わらなくてこそ。