戦後70年談話 “合意形成につながる議論を” NHKニュース
安倍総理大臣が戦後70年のことし発表する「総理大臣談話」の策定に向けて設置された有識者懇談会の座長代理を務める北岡・国際大学学長は、東京都内で開かれたシンポジウムにパネリストとして出席しました。
この中で北岡氏は、今後の懇談会の議論について「安倍総理大臣は談話を出すにあたり、『20世紀を振り返り、21世紀をどう描くか考えてほしい』と言っており、世界がどう動き、そのなかで日本はどのような役割を果たし、あるいは逸脱してきたのかを取り上げることは大事だ」と述べました。
そのうえで、北岡氏は「国民の認識を引き裂くような役割を果たす人たちがいるが、国民の多くが思っている『日本の戦後。世界の平和に貢献してきた。それをさらに続けよう』という、すでに存在しているが、まだ十分、形やことばになっていないコンセンサスを形にしていきたい」と述べ、戦後の日本の平和国家としての歩みを総括し、国民的な合意形成につながるような議論をしていきたいという考えを示しました。