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西の傀儡だったエリツィン時代に副首相を務めた親米政治家がモスクワで射殺されて利益を得る西側 | 《櫻井ジャーナル》

 ロナルド・レーガン政権で財務次官補を務めたポール・クレイグ・ロバーツは今回の事件に関し、CIAがプーチンを攻撃するために手駒のネムツォフを暗殺したのでなければ、ロシアのナショナリストが彼をアメリカのエージェントだと考えて殺したのだろうとしている。

駐露米大使館へマクフォールが大使として赴任直後、挨拶に行ったひとりが射殺されたネムツォフ | 《櫻井ジャーナル》

 アメリカはロシアでも同じことをしている。2012年1月14日にマイケル・マクフォールがアメリカ大使としてモスクワに到着したが、その3日後にロシアの反プーチン/親アメリカ(親ウォール街)派のリーダーがアメリカ大使館を訪れた。


 「戦略31」のボリス・ネムツォフとイーブゲニヤ・チリコーワ、「モスクワ・ヘルシンキ・グループ」のレフ・ポノマレフ、選挙監視グループ「GOLOS」のリリヤ・シバノーワらだ。この中のひとり、ネムツォフが2月27日に赤の広場近くの路上で射殺されたということである。このグループのロシアにおける影響力は大きく低下、アメリカにとって役に立たない存在。日本にはアメリカ大使館の指示に従って動く人びとを「民主的」と崇拝する人がいるのかもしれないが、ロシアでは見限られている。

ロシア政府がウクライナへ軍事介入している証拠を持っていたならネムツォフは殺されなかった | 《櫻井ジャーナル》

 ウクライナペトロ・ポロシェンコ大統領によると、ボリス・ネムツォフが射殺されたのは、彼がロシアのウクライナへの介入を示す「明白な証拠」を明らかにしようとしていたからだという。が、その可能性はゼロに近い。本当に「明白な証拠」が存在するなら、ネムツォフが親しくしていたアメリカの好戦派を通じ、西側の有力メディアや議員が大キャンペーンを張っていただろう。ジム・インホフェ上院議員も、2008年に撮影された無関係な写真などを振りかざしてロシア軍がウクライナに軍事侵攻したと叫ぶような無様なことにはならなかったはずだ。


 証拠があれば、そのように証拠を出して反ロシアのキャンペーンを展開すれば良いのだが、実際はない。だからこそ、キャンペーンを始める出来事が必要。そうした意味で、今回の殺人事件はロシアを脅迫し、屈服させようとしている勢力にとっては願ってもないことだったはず。