富山湾を代表する味覚、ホタルイカの漁は毎年3月1日に解禁されます。
富山県内でも漁の盛んな滑川漁港では、まだ暗い午前4時前、漁船6隻がおよそ2キロの沖合に仕掛けた定置網へ向かいました。
そして、定置網に到着すると漁船員たちは船べりに一列に並んで息を合わせて網を引き上げました。
定置網には体長7センチほどのホタルイカがかかっていて、漁船員たちは長い柄のたも網を差し入れて青白く発光するホタルイカをすくい上げていました。
地元の漁業組合によりますと、1日朝に水揚げされたホタルイカは412キロで、大漁だった去年の半分でしたが、平年よりは多いということです。
このあと、漁港では入札が行われ、水揚げの初日としてはほぼ平年並みの1キロ当たり3700円から6000円で取り引きされていました。
滑川春網定置漁業組合の村上憲さんは「ホタルイカは見ても楽しいし、食べてもおいしいので、ことしの漁に期待してほしい」と話していました。富山湾のホタルイカ漁は今月下旬から4月までがピークで、6月まで行われます。