イギリスの現在の紙幣と硬貨は、片面にエリザベス女王の肖像画が描かれていて、王立造幣局は２日、１７年ぶりに刷新する硬貨に関して、女王の新しい肖像画を発表しました。今回の肖像画は５代目で、８８歳を迎えたエリザベス女王は目元に多くの線が描かれるなど、これまでの肖像画より柔和な表情になっています。
数多くの候補から肖像画が採用された３４歳の男性はイギリスメディアの取材に、「女王が厳しい人に見えないようにしたかった。女王に気に入ってもらえると期待しています」と話しています。
また、長年イギリス王室を取材しているジャーナリストは「これまでのデザインより、現実を反映したデザインになった」と評価しています。
エリザベス女王は、ことし９月には２０世紀初めまで６３年７か月にわたって在位したビクトリア女王を抜いて、イギリス王室で最も長く在位した女王になりますが、今回の新しい肖像画の硬貨が流通するのもそのころになる見通しです。
