■

駐韓米大使が襲われ負傷、容疑者の男「戦争訓練反対」と叫ぶ | Reuters
韓国駐在のアメリカ大使 刃物で襲われけが　NHKニュース

韓国の警察によりますと、５日午前７時４０分ごろ、ソウル市内にあるイベント施設のホールで、韓国に駐在するアメリカのリパート大使が突然、男に果物ナイフで切りつけられました。
リパート大使は顔や手にけがをして病院に運ばれ、手当てを受けていますが、命に別状はないということです。
会場では朝鮮半島の統一などをテーマにした講演会が開かれており、リパート大使もこのあと、講演する予定だったということです。
目撃者によりますと、男は当時、大使の近くのテーブルに座っていて、大声で何かを叫びながら大使に近づくと、突然、切りつけたということです。
５０代で、その場で取り押さえられ、警察が男を取り調べて動機などの解明を進めています。
この男は５年前、当時の日本の大使が島根県の竹島の領有権を主張したことに腹を立てて大使にコンクリートの塊を投げつけ、隣にいた大使館の女性職員にけがをさせたとして執行猶予の付いた有罪判決を受けました。
警察によりますと、会場周辺では機動隊員などおよそ３０人が警備に当たっていましたが、入場者の持ち物検査は行っていなかったということです。
リパート大使はオバマ大統領の側近として知られ、日本や韓国などアジア地域の安全保障政策に精通し、国防長官の首席補佐官などを経て、去年１０月、韓国に着任しました。