ちなみに。ヒラリー・クリントンが国務長官（＝外務大臣）時代に、連邦のメールサーバーやアドレスを使っていなくて、自前のサーバーとアドレスを使っていたのが、NYTにより暴露されたのが今週の米国政治の地雷。
米国では、電子公文書を全部残さないといけないので、私的メールで公的仕事をしてはいけない。これが厳密に違法行為になるかは、色々あるみたい。メールサーバーまで自前で作っているから、政府の機関には完全コピーは残っておらず、ヒラリーが記録を隠したのではないか、という疑惑はずっと続く、
もう一つ、国務省は当然外交機密を扱うから、私的メールで機密を扱ったのではないか、ということそれ自体が犯罪に問われる可能性がある。ちなみに、例の不倫将軍のデイビッド・ペトレイアスの場合は、不倫相手との電子メールで機密文書を送ったことの罪を問われている。
もう一つの問題点は、メールの管理をヒラリーが個人的に行っていたので、その間に、諸外国のスパイ機関などに侵入されていないか。これも現在のところまったく不明。ヒラリーが次期民主党大統領候補の最有力なので、共和党は大喜びな話題です。
私見では、ヒラリーは選挙運動そのものには強くない。相手がオバマだと言え、あれだけの知名度をしても勝てなかった。だから、今回も、できるだけ後に立候補しようとしている。つまり、立候補を宣言すると、マスコミの質問に答えないといけないので、ボロがでる。だから、立候補したふりだけしている。
