ロシア野党指導者殺害 指示した人物特定が焦点 NHKニュース
先月27日、ロシア大統領府のあるクレムリンに近い、モスクワ中心部の橋の上で、プーチン大統領に批判的だった野党指導者のネムツォフ氏が何者かに銃で撃たれて殺害されました。この事件で、ロシア連邦保安庁のボルトニコフ長官は7日、ネムツォフ氏の殺害に関わった疑いで、北カフカス地方に住む男2人を拘束したと発表しました。
捜査当局の関係者はロシアのメディアに対して、監視カメラの映像や、犯行の際に使われたとみられる車、それに、電話の通話記録から2人の男を割り出して拘束したとしています。捜査当局では、拘束した男2人がネムツォフ氏を銃撃した実行犯との見方を強め、8日以降に逮捕する手続きを進めていて、さらに事件に関与した人物がいるとみて調べています。
一方、北カフカス地方の高官は国営通信に対して、拘束された男の1人はチェチェン共和国の内務省部隊の副隊長で、もう1人はモスクワの民間警備会社に勤めているとしたうえで、さらに別の2人も拘束されていることを明らかにしました。
ロシアでは、これまでにも政権に批判的なジャーナリストなどが殺害される事件が起きていますが、実行犯の逮捕によって捜査が事実上打ち切られ、事件の全容が解明されずに終わっています。このため、今後の捜査で殺害を指示した人物を特定することができるかが焦点となっています。
「暗殺、信じられない」=拘束チェチェン兵の母―ロシア (時事通信) - Yahoo!ニュース
ロシア野党指導者のボリス・ネムツォフ氏暗殺事件で、拘束されたザウル・ダダエフ容疑者の母親のアイマニさんは7日、インタファクス通信の取材に「息子らの犯行とは信じられない」と語った。
チェチェン共和国グロズヌイに住むアイマニさんは、容疑者について、内務省部隊「セーベル(北)大隊」など治安部隊で約10年間、祖国のために奉仕しており、このような犯罪に手を染めるはずがないと訴えた。
報道によると、ダダエフ容疑者は内務省部隊の将校に当たり、グロズヌイの兵舎暮らしだった。拘束された3人はチェチェン系の親族で、1980年代前半生まれ。いずれも隣のイングーシ共和国で育ったという。
ノーボスチの情報を整理すると、ネムツォフ氏暗殺では4人が拘束されている。内務省軍セーヴェル大隊所属ザウル・ダダエフ容疑者。事件の際に彼と車に同乗していた男性(氏名不詳)。モスクワの警備会社で働くアンゾル・グバシェフと、その弟シャギド。グバシェフ兄弟はダダエフ容疑者の従兄弟らしい。