北陸新幹線は、これまでの長野新幹線を延伸する形で金沢と長野の間のおよそ２３０キロが新たに開業し、金沢と東京の間の全線は従来より１時間２０分ほど短いおよそ２時間半で結ばれます。
１４日は、金沢駅と東京駅のホームで出発式が行われ、このうち金沢駅ではテープカットなどが行われたあと、午前６時ちょうどに金沢発の一番列車「かがやき５００号」が出発します。北陸新幹線はＪＲ西日本とＪＲ東日本が共同で運行し、新型車両の「Ｗ７系」と「Ｅ７系」が導入されます。
北陸新幹線は、国が昭和４７年にまとめた「整備新幹線」の基本計画に盛り込まれ、東京から北陸経由で大阪に向かう区間のうち、４３年の歳月を経て金沢まで結ばれます。金沢から西の区間の建設計画も進められていて、平成３４年度には福井県の敦賀まで延伸される見通しです。
１４日は金沢駅などで、東京方面から到着する観光客に石川県の伝統芸能を披露するイベントが行われる予定で、沿線の地域では新幹線の開業を地域経済の活性化に結びつけようという動きが活発になっています。
午前６時１分に定刻から１分遅れて上りの一番列車、「かがやき５００号」が東京に向けて出発しました。
また、東京駅からは午前６時１６分に、下りの一番列車の「かがやき５０１号」が出発しました。東京からの一番列車は、午前８時４６分に金沢駅に到着する予定で、駅の構内などで石川の伝統芸能を披露するなどして、観光客を出迎えます。
黒部宇奈月温泉駅では東京からの最初の新幹線「はくたか５５１号」が午前９時ちょうどに到着しました。
ホームでは、地元の温泉旅館のおかみが「ようこそ黒部宇奈月温泉駅」と書かれた横断幕を掲げ、降り立った利用客に「ようこそおいでくださいました」と声をかけると、表情をほころばせたり握手したりしていました。
