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明治の米国人顧問も絶賛 経済成長の礎となった寺子屋教育|歴史に学ぶ「日本リバイバル」 元内閣府事務次官・松元崇|ダイヤモンド・オンライン

 前回ピケティについて取り上げた際、「GDPと言っても抽象的なGDPがあるわけではない」「1人ひとりの国民がつくり出す付加価値の全てが積み上がったものが、一国のGDPである」「経済成長の基本は、国民1人ひとりがその持てる能力を十全に発揮できるようにすることだ」とご説明した。


 国民1人ひとりの能力の基本は、教育である。そこで今回は、わが国の明治以来の発展の背景にあった教育について取り上げることとしたい。


 そのような問題意識から見た場合、興味深いのが、明治期のわが国の教育が今日の米国流の教育に近かったことである。それは、江戸の寺子屋教育の延長線上にあったものだった。そのような教育を、デービッド・モーレルという明治政府の教育顧問が絶賛していた。それは、1人ひとりの生徒に向き合う教育だったのである。