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両陛下 パラオでの慰霊に向け出発 NHKニュース

両陛下は午前11時前に羽田空港に到着し、貴賓室で皇太子さまと秋篠宮さま、それに安倍総理大臣らと出発行事に臨まれました。
安倍総理大臣は「今回のご訪問は、戦後70年にあたり、戦争により亡くなられた人々を慰霊し、平和を祈念するとともに、日本とパラオの友好親善関係の上で誠に意義深いものと存じます」とあいさつしました。
これに対して天皇陛下は「先の戦争では、太平洋の各地においても激しい戦闘が行われ、数知れぬ人命が失われました」としたうえで、「戦後70年の節目の年に当たり、戦陣に倒れた幾多の人々の上を思いつつ、パラオ共和国を訪問いたします」と述べられました。
そして「太平洋に浮かぶ美しい島々で、悲しい歴史があったことを、私どもは決して忘れてはならないと思います」と話されました。
このあと両陛下は皇太子さまをはじめ見送りの人たちとあいさつを交わしたあとチャーター機に乗り込み、午前11時半前、空港を出発されました。
両陛下は8日夕方パラオ国際空港に到着し、歓迎行事やレメンゲサウ大統領夫妻との会見に臨んだあと、ミクロネシアマーシャル諸島の大統領夫妻とともに歓迎の晩さん会に出席されます。
そして9日、激戦地となったペリリュー島を訪れ、生き残った元日本兵や遺族らも見守る中、日本政府が建てた慰霊碑に花を供えて犠牲者の霊を慰め、夜帰国されます。

天皇陛下 「悲しい歴史 決して忘れぬ」 NHKニュース

本年は戦後70年に当たります。先の戦争では、太平洋の各地においても激しい戦闘が行われ、数知れぬ人命が失われました。祖国を守るべく戦地に赴き、帰らぬ身となった人々のことが深く偲ばれます。
私どもはこの節目の年に当たり、戦陣に倒れた幾多の人々の上を思いつつ、パラオ共和国を訪問いたします。
パラオ共和国は、ミクロネシア連邦マーシャル諸島共和国と共に、第1次世界大戦まではドイツの植民地でしたが、戦後、ヴェルサイユ条約及び国際連盟の決定により、我が国の委任統治の下に置かれました。そしてパラオには南洋庁が置かれ、我が国から多くの人々が移住し、昭和10年頃には、島民の数より多い5万人を超える人々が、これらの島々に住むようになりました。
終戦の前年には、これらの地域で激しい戦闘が行われ、幾つもの島で日本軍が玉砕しました。この度訪れるペリリュー島もその一つで、この戦いにおいて日本軍は約1万人、米軍は約1700人の戦死者を出しています。太平洋に浮かぶ美しい島々で、このような悲しい歴史があったことを、私どもは決して忘れてはならないと思います。
この度のパラオ共和国訪問が、両国間にこれまで築かれてきた友好協力関係の、更なる発展に寄与することを念願しています。私どもは、この機会に、この地域で亡くなった日米の死者を追悼するとともに、パラオの国の人々が、厳しい戦禍を体験したにもかかわらず、戦後に、慰霊碑や墓地の清掃、遺骨の収集などに尽力されてきたことに対し、大統領閣下始めパラオ国民に、心から謝意を表したいと思っております。
この訪問に際し、ミクロネシア連邦及びマーシャル諸島共和国の大統領御夫妻が私どものパラオ国訪問に合わせて御来島になり、パラオ国大統領御夫妻と共に、ペリリュー島にも同行してくださることを深く感謝しております。
終わりに、この訪問の実現に向け、関係者の尽力を得たことに対し、深く感謝の意を表します。

天皇のパラオ慰霊の旅が始まったようだ - 哲学者=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』

もちろん、天皇の思いは、安倍首相や最近の保守論壇のエセ思想家たちとは違って、複雑なものであろう。「天皇陛下万歳」と叫びつつ、天皇の名において死んでいった人たちへの慰霊の旅である。そこには深い悔恨と謝罪の思いが、大きな比重を占めているはずだ。

吉田茂がサンフランシスコ行きを逡巡した理由は何か?それは講和条約締結後に行われる予定の「日米安保条約」(旧安保条約)の調印式だった。日本の独立と同時に行われる米軍駐留延長と沖縄切り捨て(琉球処分)を含む安保条約という不平等条約の調印式に出ることに、吉田茂は、屈辱的なものを感じていた。

つまり、吉田茂の考えと天皇の考えはは違っていたのである。昭和天皇は、米軍駐留延長を認めることを強く求めていた。それは、ソ連による天皇の戦争責任追及の姿勢と、高まる共産主義革命の脅威だった。吉田茂は、昭和天皇の意向を無視できなかったのである。

戦後の米軍基地存続、沖縄占領、沖縄米軍基地存続、辺野古移設・・・要するに米国隷従路線は、昭和天皇の政治決断にはじまっている。つまり、現在につながる沖縄問題に対する昭和天皇の責任は重大である。それ故に、沖縄に対する昭和天皇の「思い」には、痛切なものがあったのである。

それを、無視、黙殺、冷笑しようとしているのが安倍首相であり菅義偉官房長官であり、八木秀次に代表される最近の保守論壇のエセ思想家たちである。

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