一般会計の総額が96兆3420億円と過去最大となる今年度、平成27年度予算案は、9日午後の参議院予算委員会で、安倍総理大臣とすべての閣僚が出席して締めくくりの質疑が行われたあと、採決が行われ、自民・公明両党や次世代の党などの賛成多数で可決されました。
これを受けて、参議院本会議が午後4時から開かれ、この中で、自民党の岡田広前内閣府副大臣は「景気回復の流れが日本全国の津々浦々に広がっていくためには、今年度予算案の成立が何としても必要だ」と述べました。
これに対し、民主党の水岡俊一党総務委員長は「予算案は、経済再生と財政再建の両立どころか、両方とも、はるかかなたに遠のかせる代物であり、到底、賛成できるものではない」と述べました。
このあと、採決が行われ、今年度予算は、自民・公明両党や次世代の党などの賛成多数で可決され、成立しました。
今年度予算は、去年12月に衆議院選挙が行われた影響で、編成作業と国会への提出が例年より遅れたこともあって、年度が変わっての成立となりました。当初予算の成立が、年度の変わったあとにずれ込んだのは、おととし以来です。