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安倍首相を形成した母・洋子の執念。マザコンを作り上げた一般人に理解できない血脈の濃さとは - "本"人襲撃 - 連載コラム|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]

―もうひとつ、興味深かったのが安倍晋三の叔父(父・晋太郎の異父弟)にあたる故・西村正雄氏(みずほ銀行の前身、元日本興業銀行頭取)の存在です。甥(おい)っ子である晋三の歴史観や戦争観を正面から批判し「偏狭なナショナリストと離れろ」と警鐘を鳴らし続けた肉親がいたという事実を初めて知りました。


松田 亡くなられる直前、2006年に何度かご本人にお話を伺いました。「晋三はしっかりとした自分の考えがない。戦争への実感や歴史に対する理解が欠けている」と苦言を呈しておられましたね。当時は、第1次安倍内閣が成立する前でしたが、わざわざ晋三に長文の手紙も送られていました。肉親のひとりとして心から心配してのことだったのだと思います。


―確かに、戦争に対する現実感の欠如や「言葉の軽さ」は安倍首相の大きな特徴ですね。


松田 岸信介という人物の評価については様々な議論がありますが、岸は少なくとも有能な官僚として出発し、満州国で後の政治家としての強力な基盤をつくり上げ、戦前・戦中・戦後の日本を生き抜いてきました。GHQにA級戦犯容疑で捕らえられ絞首刑寸前で釈放されるという経験もしている。


それに対し晋三は、偉大な祖父のイメージを追いかけているだけで、肝心の戦争や歴史への実感が決定的に欠けているように思います。岸も「日本の侵略」を認めない立場でしたが、時と場所を考えず安易に口にするようなことはしませんでした。

安倍晋三という人は、外から「極右」みたいなレッテルを貼って批判されるといっそう身を固くして意固地になるところがありますから、もっと深いところで解析する必要があります。そのためには祖父・岸信介や彼に大きな影響を与えた母・洋子さんを中心とした「名門の血脈」に踏み込んで考える必要があると思うのです。

洋子さんは高齢でいらっしゃいますから、彼女を失った後、晋三がどうやってアイデンティティを保っていけるのか…、大変心配ではありますね。