町村衆議院議長は体調不良を訴えて、今月15日に東京都内の病院に検査のため入院し、翌16日以降、衆議院本会議を欠席するなどして、体調の回復に努めてきました。
しかし町村議長は、検査の結果、療養が長期化する可能性があり、議長の職務を務めるのが難しいとして、議長を辞任する意向を固め、自民党幹部らに伝えました。
町村氏は20日午後、みずから記者会見して、辞任する意向を正式に明らかにする見通しです。
町村氏は、衆議院北海道5区選出の当選12回で70歳。
旧通産省に勤務したあと、昭和58年の衆議院選挙で初当選し、官房長官や外務大臣などを歴任し、去年12月に衆議院議長に就任しました。
町村衆院議長が辞任願提出 後任は大島前副総裁へ NHKニュース
町村衆議院議長は、体調不良を訴えて今月15日に東京都内の病院に検査のため入院し、16日と17日の衆議院本会議を欠席するなどして、体調の回復に努めてきました。
しかし検査の結果、療養する必要があり、議長の職務を務めるのが難しいとして、20日午後、川端副議長に議長の辞任願を提出しました。
町村議長は会見し「検査をした結果、軽い脳梗塞と診断され、けさ医師から『当面は安静にして検査などが必要だ』と言われた。衆議院議長の職務の重さを考えたときに、いささかなりとも悪影響が出るおそれがあることは避けなければならないと思い、議長を辞すべきだという考えに達した」と述べました。
そのうえで「大変多くの方にご迷惑をかけ、いろいろな方々の期待に応えられず、申し訳ないという思いでいっぱいだ。いま衆議院の選挙制度改革をどうまとめるかという時期にあたっているが、私は何もできなかった。4か月ではしかたがない」と述べました。
さらに今後の政治活動に関連して「必要な期間入院し、治療に努めたい。一定の時間がたって、引き続き議員として十分な活動ができればいいと思っているが、そこは医師の判断かと思う。一定の時間がたったところで、改めて判断しなければいけないと思う」と述べました。
これを受けて自民党は、後任の議長に衆議院予算委員長を務める大島理森前副総裁を推す方針で、21日の衆議院本会議で、町村議長の辞任が許可され、大島氏が議長に選出される見通しです。