囲碁の第53期十段戦5番勝負は、タイトルを持つ高尾紳路二冠に初めてのタイトル獲得を目指す伊田篤史八段が挑み、ここまで2勝2敗で最終局を迎えました。
22日東京・千代田区の日本棋院で行われた対局は、最終盤、優勢とみられていた高尾さんを粘った伊田さんが逆転し、午後5時18分217手で伊田さんが中押し勝ちしました。
伊田さんは三重県鈴鹿市出身の21歳。七大タイトルの獲得はこれが初めてで、史上最年少での「十段」獲得です。
また、プロとなってからちょうど6年での七大タイトル獲得は史上最も速い記録となります。
伊田さんは対局後「緊張していて、今は実感が湧きませんが、とりあえず勝つことができて、ほっとしています」と話していました。