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学生向け活用法: Evernote で論文を書く - Evernote日本語版ブログ

ぼくが論文の全体像として考えているのは、木の姿です。自分なりに「言いたいこと」が「幹」として中心としてあり、まずははっきりしなくても、これを頭の中から出すことが必要です。これがオリジナリティになります。


その言いたいことという幹の部分を助けるために「枝」があります。ここには、自分の主張が正しいことを示すために、具体例や統計データ、自分と同じ立場の意見、それから比較するために反対意見を持ってきたりします。この枝がどこにあるのかを探すために先生に相談したり議論し、書籍で読んだりウェブで調べて、さらにこの枝をどんどん幹にくっつけていきます。


これがぼくの論文イメージです。この木を完成させるために、これから多くのことを振り返っていきます。

話した内容を紙に書いたなら、Evernote 内のカメラで撮影します。Evernote 内のカメラはスキャン効果があり、標準カメラで撮影するよりも綺麗ですし、何よりも紙のサイズを認識するのでとても便利です。そして最近だとスキャナブルというアプリもリリースしています。これはつまるところ、Evernote 内のスキャン効果を持つカメラの機能だけを取り出したようなアプリで、これもまた便利です。


『Scannable(スキャナブル)』↓
https://evernote.com/intl/jp/products/scannable/


そして 1 分ほどで話した後、忘れないうちに自分の考えたことを文章の形で書き出すことはとても意味がありました。こうやって文章というかたちにすることで、ふんわりと頭の中にあることが形として残るからです。ふんわりしたままだと、そのまま消えてなくなり、また同じことを考えたりして時間が無駄になってしまいます。紹介していただいた学者や書籍はその場でメモをして、Evernote に入れます。そうすることで次で紹介するように、図書館での検索がスムーズになります。

そうやって書き出したり話した内容を Evernote 内に記録します。これが序盤戦で最も大事です。箇条書きでも構いません。まずはキーワードからガシガシ書いていく。自分なりの考えた事が出てきたら書いておきます。そしてタグは「幹」「枝」とふります。あとで何が幹で枝なのかをわかりやすくするためです。


さらにリマインダーを付けます。明日の昼休みに。これは論文について忘れないで継続して取り組み続けるためにとても大事なことです。


リマインダーがなったらサラッとでもいいので、ノートに目を通します。そうすると、今日は今日で気になったことが出てくるのでそのときにはノートに一言書き込んでおきます。「これってどうなってるんだろう? あとで調べておく」とか独り言でも立派な気づきだと思います。まずは記録し、それを見返すこと。この小さな始まりと継続こそが、やっていない人に比べて後々に大きな前進になります。


紙に描き出す。画像を撮る文字にする。画像と文字で一つのノート。これで幹になっていくノートの芽をつくることができます。これができないと何も始まりませんし、論文生活を振り返って、これだけでももっと早くやっておくべきだったと少し後悔しています。

幹をつくり、そこから次の疑問や調べたいことが出てきたら、ウェブや書籍やその他調査をして、幹から伸びる枝を作ります。ここでは、二つの方法としてウェブページと書籍から枝ノートを作る方法を追って説明していきます。

いきなり気負って「図書館へ!」と思うと、結局やらずじまいになってしまうのでここはまず空いたスキマ時間を使ってウェブで検索します。ウェブクリップをする際は、ぼくは一番『ドルフィンブラウザ』を使うようにしていました。なぜかと言うと、タグを振ることができるからです。

ウェブクリップをする際にとても重要なのは「コメント」です。なぜその記事を保存しようと思ったのか、その記事のどこが重要だと思ったのか。それが実は論文の厚みを増すために大事な考えです。言葉にしておけば、あとでそれを読み返し、新たなトピックとして論文に貼り付けることもできます。


これをしていなかったときは、あとで読むとなぜ自分がそのクリップをしたのかがわからずに、長い記事を全部読み返すこともざらでした。それが時間の無駄になってしまうんです。ですからウェブクリップをしたら、なんでも良いから自分なりのコメントを残す。これは徹底しました。

図書館で本を探しに行く際にはこちらのサービスが便利です。
その本、図書館にあります。


これは、Google Chrome ブラウザの拡張機能で、Amazon で書籍を検索したときに大学図書館や市民図書館などにその書籍があるかどうかも一緒に検索してくれるものです。

導入方法は、こちらの記事を参考に。
Amazon で検索した本が近隣図書館にあるかどうか教えてくれる Google Chrome 拡張機能「その本、図書館にあります。」 – GIGAZINE

図書館の本を取り込む際は、この 100 均のフセンが便利です。

そして書籍を読むときも「コメント」が重要です。ウェブクリップをするときと同じで、画像の近くに「なぜ自分がその部分を保存したのか」「その記事のどういうところが重要だと思ったのか」を短くても書くようにします。

スキマ時間のメモには、いわゆる「サードパーティーアプリ」を使うと良いです。なぜ標準の Evernote アプリではないかと言うと、スキマ時間を使って論文を進める。そのためには、起動はとにかく早い方が良いです。モバイル端末の Evernote を使うことは大前提ですが、例えばぼくみたいに1万もノートがあると、起動するのに時間がかかることもあります。この数秒の違いがとっさのヒラメキやメモには大事な時間です。そこで、メモをするだけなら、起動に特化したアプリを一緒に使うことをお勧めします。ぼくがヘビーに使ったのは『SmartEver』です。

アプリ内で作ったノートには「SmartEver」というタグが自動で振られ、SmartEver のアプリでオンラインオフライン問わずに見ることができます。しかもタグやノートをふりわけることができるのでめちゃくちゃ便利。さらに、他のアプリからノートを作ったときにも「SmartEver」タグを付ければ、SmartEver アプリで見られるというスグレモノ。

また、SmartEver が良いのは各ノートへの URL スキームが使えることです。URL スキームは、簡単に言うと「アプリ間ジャンプ機能」。別のアプリを開いていた時でもその URL をタップすれば、SmartEver 内のノートへとジャンプできます。

たくさんの枝が伸びてきて、様々に興味が広がり、また幹のノートにも細々調べないといけないことが増えてくると、やることが増えてきます。最初は「この本だけまずは読もう」とシンプルだったやることが、複雑になってきて、「あれ今日は、次は、一体自分は何をすればいいんだろう?」と分からなくなって、分からないから進めないという時期に入ります。


そういうときには、次にすべきことをシンプルにして、まずはそれに取り組めば良いとはっきりさせるために「タスク帳」を使います。ぼくのオススメは「Wunderlist」「Any.do」です。

また、このリストの各項目には、メモ欄があります。これが SmartEver との連携でとても便利です。SmartEver のアプリ間を移動する「URL スキーム」。これを使います。

これはプレミアムユーザーだけの機能なのですが、ぼくが重宝しているものに「関連ノート機能」があります。関連ノート機能っていうのは上の画像にあげた感じで、書いているノートの情報から、過去の似たノートを提案してくれるもの。

コンテキストも上手に使えば、自分が書いている内容の補足や反論記事が関連記事として出てくるので、偏った内容にならない可能性もあります。Evernote だからこそできる機能だと思います。

様々なことを思いつき、小さなノートを作っていくと、同じようなことについて考えたノートが散らばっていきます。ぼくの場合、「長良川河口堰事件」というある訴訟について、色んなノートが散在してきました。「この訴訟のノートたちをひとつにまとめて見たいなあ」と思ったので、「長良川河口堰事件」について調べたノートを検索し、またそれらのノートに関連ノートとして出てきて使えそうなものを、全部マージしました。


マージする」というのは、複数のノートをひとつにまとめる方法です。PC であれば、Evernote 内で行うことができますがスマホタブレット端末では行うことができないので、別のアプリを使います。『MergeEver』がオススメです。


こうやって、一本の幹から作り上げた主張から閃いたことを、ノートにしてとにかく貯めていったら、定期的に見直すことで、あるトピックについてのひとまとまりにしてあげました。すると新たに閃く点があり、論文の幹をなす太い枝になります。

文字にした情報が集まってくると、だんだんと頭の中が混乱してきました。論文を本格的に始めて中盤戦、月数にすると3ヶ月くらい経ったときのこと。「幹」である言いたいことに対して、さらに調べたトピックや書籍で読んだこと、考えたことが枝としてどんな風につながっていくのか、なぜこれが必要なのか、そもそもいらなかったんじゃないか、とうまく全体像がつかめなくなり、ぐちゃぐちゃしてきます。自分が一体にしてどんな木を作りたかったのか、枝が増えるからこそ、分からなくなってくるんです。


そこで、作ってきたノートを見ながら、もう一度紙に書き出します。なぜPCなどではなくここは紙に描くかといえば、瞬時に描けて、自分が描いている全体像を見渡せるからです。例えば、ここは文字で書きたい。ここは文字に表せないから絵で描きたい。というように描き方が制限されず、ああ、そうかこのキーワードがこれとつながっていたのか、というように全体を見渡せるからこそ見えてくる関連性もあります。ぐちゃぐちゃしたときこそ、紙に書きなぐります。


ぼくの場合は「東日本大震災」「環境」「長良川河口堰訴訟」「熟議民主主義」というような自分なりに強く意識するトピックやキーワードを書き出し、それぞれがどういう関係で繋がるのかを線で繋いだり言葉を補い、また色ペンで囲ったりしていきました。そうすると、文字の情報よりもより一層全体が見わたしやすくなり、自分の頭の中で一体今どんなことが考えられたり、ふわふわ浮いているのかが分かります。それだけでも、大きな収穫です。

そして、その紙に描き出したものを見ながら、KeynotePowerPoint などのプレゼンシートに大まかに言いたいことをスライドにしていきます。全体をざっくりざっくりスライドにしていきます。

なぜプレゼンシートか。それは大事な部分をざっくりと把握できるからです。文書ソフトだとあまりにもスペースが広いのでいろんなことを書いてしまい、情報の強弱がつかず結局また全体が見渡せず道に迷い、意味がなくなってしまいます。


プレゼンシートは、画像として保存することができるので、「名前をつけて保存」から、画像形式で保存します。そしてその画像を Evernote にひとつのノートとして保存すれば、いつでもどこでも見返すことは可能です。サラッと見るだけでも良いアイディアが浮かんでくることもあります。

頭を整理して論文全体の木の姿が見えたら、また一気に長く書くのではなく、幹ノートと枝ノートを分けてみます。こうする理由は、せっかく見えた構造も、また何万字と書くうちに見失って大きく混乱するのを避けるためです。そのために、「幹ノート」と「枝ノート」を Evernote 内の「ノートリンク」を使って分けるのが便利です。


Evernote のノートはひとつひとつ共有リンクがあります。枝の部分にあたる各トピックや意見、本についてまとめた内容を書いたノートのリンクを、幹ノートの各部分に貼っていくというイメージです。

ノートリンクの取得の仕方については参照↓
Evernoteのノートリンクで https:// じゃなくて evernote:// を取得する方法 ごりゅご.com

論文と一口に言っても、それは「ただ調べて書けばいいんでしょ」というわけではなく、計画を立て、それを管理するツールを選び、使いこなし、また他のバイトや就活などの生活と並行しながら論文プロジェクトを管理する必要がありました。そうして学生生活で考えてきたことをきちんと表現仕切ること。それは学生最大のプロジェクトであるし、学生生活でやってきた能力を総動員する必要があります。

Evernote カテゴリーの記事一覧 - 人生かっぽ ―佐藤大地ブログ
なるほど!最年少上場社長の知識の身につけ方は「ノートを○○すること」 - 人生かっぽ ―佐藤大地ブログ

エビングハウス忘却曲線

さらにこの忘却曲線をふまえた上で知識を定着させるために適した学び方は
DWMシステムです。

WMシステムとは
Day-Week-Monthの略で、1日後、1週間後、1ヶ月後に復習するというもの。

「寝る前に一分間で今日やったことを復習する」方法

思い出すきっかけが大事

キーワードを拾い読みすれば良い

さらに!Evernoteだからできる復習のスピードを上げる方法

例えば2014年3月14日以降に作られたノートを探したかったら
「created:20140314」です。

「created:day-X」
と行えばOK。
30日以内なら、「X」を「30」とすれば良いんです!

例えば2014年2月14日から2014年3月14日まで探したかったら?
そうですね「created:20140314 -created:20140214」です。

EvernoteヘビーユーザーがライバルOneNoteを褒めてみる【第一印象Ver】 - 人生かっぽ ―佐藤大地ブログ

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150419#1429440327
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20141230#1419935861