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Hemmi Tatsuo

プラトン『法律』における奴隷の医者と自由民の医者の対比が思い出される。

Hemmi Tatsuo

〈(奴隷の)医者は誰も、一人ひとりの奴隷の病気それぞれについて、なにかの説明をあたえもしなければ、うけつけもしない。むしろ、経験からしてよいと思われる処置を、あたかも正確な知識をもっているかのように、借主さながらの横柄な態度で、一人の病人に指示しておいては、さっさと、病気に

Hemmi Tatsuo

かかっている別の奴隷のもとへ立ち去ってゆく。[…]これに対し自由民である医者は、[…]病気をその根源から、本来のあり方に則って検査をし、患者自身ともその身内の人びとともよく話合い、自分の方も、病人からなにかを学ぶと共に、その病人自身にも、できるだけのこと

Hemmi Tatsuo

は教えてやるのです。そして、なんらかの仕かたで相手を同意させるまでは、処置の手を下さ[ない]〉(プラトン『法律』「第4巻」)。