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アングル:原油反騰が市場の次の衝撃か、デフレ警戒から状況一変も | Reuters

北海ブレント先物は1月に付けた6年ぶり安値から45%上昇した。年内いっぱいこの流れが続いたり、値上がりが加速すれば、来年のインフレ率は大幅に上昇するだろう。各国金融当局の多くが掲げる超金融緩和策にも、疑問符が付けられかねない。


デフレや成長鈍化への対応策として、今年になって利下げや量的緩和などの緩和策を講じた中央銀行は、少なくとも27行に上る。インフレ率やインフレ期待が低下したのは、昨年下半期に原油安が進んだためだ。


投資家は米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期の予想を、今年後半か場合によっては来年初めに後ずれさせ、ユーロは急落し、世界的に株式市場が最高値水準に上昇した。


しかしこうした動きの多くは一服し、一部では反転すら起きている。インフレ期待の織り込みでインフレ指数連動債(TIPS)が持ち直し、ユーロは過去6週のうち5週で上昇。ロシアなど石油輸出国の資産価格も回復した。


バンク・オブ・アメリカメリルリンチ(ロンドン)のユーロ圏周縁国エコノミスト、ルーベン・セグラ・カユエラ氏は「デフレ懸念は行き過ぎだ。低インフレのリスクは根強いが、物価の予想外の上振れも目にするようになった」と指摘。「原油高の衝撃は成長や経済活動にとって有害で、ある程度のボラティリティを生むだろう」と述べた。