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masanorinaito

EHESSの研究者と議論していて。おフランス型研究者はフランスの外にしか存在しない。だが、「おフランス」を育てている自覚のないフランス人学者ならごまんといる。留学するひとは、その点、考えて行った方が良さそう。

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フランスの場合、個人としてきっちり証拠を挙げて論理的に言説を組み立てて議論するならば、ムスリムとしてフランス社会と渡り合える。フランス側がいかに気に食わなくても。ただ、現実にそこまでできるムスリムの知識人はいかんせん少ない。

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昨日、パリのムスリム団体の一つで話をした時のこと。無神論者を説得などできません。共和主義者に妥協を求めるのも無理です。くだらない宗教間対話なんて何の役にも立ちません、と話したら妙に安心していた。しかし、証拠と論理を積み重ねて言説を組み立てることはできます。いかにヴォルテール以来の

masanorinaito

強固な伝統があろうと、あなた方はフランスにいる限り、無神論の立場に立たずに彼らを論駁できるかどうか、やってみるしかありません。しかし、一寸、眼を外に向ければ、ドイツもイギリスもオランダも無神論の帝国ではないことがすぐわかるはずです。

masanorinaito

これまで、残念ながら、フランスのムスリムはフランスの原理原則ばかりを相手にし、ドイツのムスリムはドイツの原理原則を相手にして、隣国の事情さえ知りませんでした。ホスト社会の側も同じです。そこを打開できるかどうか。その上で自ら共存のためのデイスクールを建てていくしか方法はないでしょう

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と話を締めくくって帰ってきました。しかし、確かに難しい。良し悪しは別として、ターリク・ラマダンのような人物が、あちこちで取り上げられる状態です。もっと、異なる立場から論じるひとが増えていかないと、フランスにおけるイスラムとの共存の方途を見出すのは困難と言わざるを得ません。

masanorinaito

とにかく、若い人たちはすでにフランス市民なのですから、彼ら自身も共和主義に抵抗するなら、自ら論理を構築しなければなりません。もちろんフランス語で。それをしない限り、フランスを「啓蒙」することはできないでしょう。

masanorinaito

フランスではほとんど知られていませんが、イスラムのロジックというのは、膨大な知の体系から生み出されています。部分的には西欧の知の体系と重なりますが大半は全く異なるものです。それを縦横無尽に使いこなし、かつ、フランスの思想を熟知しないとこのプロジェクトは実現しません。

masanorinaito

どうやってフランスに迎合するかに汲々としているグラン・モスケの指導者達には、この仕事はできません。しかし、中東の過激派のリクルーターをしているような輩をフランス国内で機能させないためにも、どうしてもそれが必要なのです。


Hemmi Tatsuo

内藤先生のいわれる「おフランス型研究者」がどのような像を指しているのかが、自分にはよくわからない。もう少し具体的に言ってもらわないと。当該政府やそれに近い特定の財団を資金とする学術文化政策に乗っかって、仏政府の広報を買って出ている人びとのことを指すのだろうか?

Hemmi Tatsuo

あるいはよりひろく、文化的アイデンティティとしての〈フランス〉理念を曖昧に吸収し、精神的内面を無意識的に植民地化されてしまった人びとのことを指すのだろうか?第5共和政的体制の国外宣教師?

堀 茂樹

是非、ご視聴ください。2015年4月20日の「緊急鼎談 樋口陽一、小林 節、小沢一郎 憲法を語る」(於憲政記念館講堂)の公式記録です。私が司会を務めました。《あの》樋口陽一先生が最後に「今日は来てよかった」と言って下さった討議です。⇒ http://youtu.be/0kd7jMVpdDE

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http://d.hatena.ne.jp/d1021/20110424#1303635456