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Kuni Sakamoto

なぜおやつメイン… 将棋名人戦 第3局2日目ダイジェスト - 朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASH5810FBH57PTFC01K.html

将棋名人戦 第3局2日目ダイジェスト:朝日新聞デジタル

 【午後6時】羽生名人が86手目を考慮中に夕方の休憩に入った。両対局者の控室には、地元市民が愛するパン屋「キッチンおかだ」のサンドイッチ(卵、ツナ、チーズ、チキンカツ)と、明治34年創業の老舗弁当店「一文字家」のおにぎり2個が運ばれた。

 【午後3時】2日目のおやつタイム。羽生名人はフルーツ盛り合わせ(イチゴ、リンゴ、オレンジ、メロン、ブドウ)とホットコーヒー。フルーツの大皿には高級干し柿も載っている。行方挑戦者は生和菓子3種(「わらびもち」「下がり藤」「本小豆」)と抹茶を頼んだ。


 羽生名人は、運ばれるとすぐにコーヒーに口をつけ、フルーツを食べ始めた。が、行方挑戦者は前傾姿勢で盤上に目を向けたまま、手をつけようとしない。


 盤上は、行方挑戦者が飛車取りを放置して▲4三歩と敵陣に踏み込み、終盤に突入している。緊迫化する局面を迎え、おやつどころではないのかもしれない。

 掛け軸にしたためられているのは、茶人として知られる江戸時代の松江藩主・松平治郷の弟、雪川(せっそん)の書「屠龍(とりゅう)」。現実にはいない竜を倒すことを指し、転じて「ありえないほどの技」といった意味があるという。検分の際、行方八段は視線の先にあるこの書の意味を歴史館の職員に尋ねていた。

 【午後0時30分】羽生名人が68手目を考慮中に昼食休憩に入った。午後1時半に再開する。


 2日目の昼食は、羽生名人が明治20年創業「浪花寿司」のにぎりずし。エビやキングサーモンのほか、テナシイカヤリイカ)、ウニ、アジ、タイ、カンパチと地物のネタが並ぶ。タイのアラ汁も添えられている。


 一方、行方挑戦者は明治21年創業「皆美館」の鯛(たい)めし。ご飯の上にタイのそぼろと裏ごしした卵の黄身、白身大根おろし、海苔をのせ、ダシをかけて食べるお茶漬けだ。名人戦一行が松江入りした6日の昼、江戸時代の松江藩主・松平治郷(はるさと、不昧公=ふまいこう)が好んだ名物として出されたのがこの鯛めしだった。そのときは3杯おかわりした挑戦者。歴史館の職員は「よほどお気に召したんですね」。

 午前10時になり、両者にコーヒーが運ばれた。おいしそうにすすっている。