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サーベラス、日本の陣容を大幅縮小=関係筋 | Reuters

米投資会社、サーベラスが東京の陣容を大幅に縮小させた。複数の関係者が明らかにした。日本での新たな投資案件が見通せないためで、当面、日本での新規投資は行わない方針とみられる。


関係者によると、在日拠点の現地法人サーベラス・ジャパン(東京都千代田区)の鈴木喜輝社長ら主要メンバー約15人が今春に同社を退社。COOを務めるブライアン・サンダース氏ら数人が残るものの、業務は保有する西武ホールディングス(9024.T: 株価, ニュース, レポート)株式の管理だけとなる。


サーベラスは昨年、大口投資先として残っていた国際興業(東京都中央区のほか、昭和地所(同)の資金回収を相次いで終え、残る小規模な投資先の処理も進めてきた。一方で、新たな投資先の発掘なども検討してきたが、投資に適する案件が見通せないことなどから、陣容の大幅縮小に踏み切ったとみられる。関係者の1人は「日本からの事実上の撤退」と話している。


現在残っている投資先は、保有比率約35%の西武ホールディングスだけとなる。ただ、保有する西武株式を担保にあおぞら銀行(8304.T: 株価, ニュース, レポート)や三井住友銀行など複数の銀行からノンリコース・ローン(非遡及型融資)で資金を調達しており、事実上、一部の資金回収を終えている。


サーベラスは、1990年代後半に日本に進出。あおぞら銀行(旧日本債券信用銀行)やダイア建設木下工務店など破たん企業の債権や株式を割安で取得し、再生後の売却などで資金回収を図ってきた。


サーベラスは「新たな経営体制をもって、日本における投資機会の調査に引き続き注力していく」とのコメントを出した。