アングル:財政健全化の行方「混とん」、4─5兆円の歳入改善で対立 | Reuters
政府・与党が6月にまとめる「財政健全化計画」の行方が混とんとしてきた。2020年度の基礎的財政収支(PB)黒字化に必要な9.4兆円の赤字解消策をめぐって、「歳出・歳入半々」を主張する内閣府に対し、財務省は8兆円の歳出削減が可能と指摘。また自民党も歳出抑制での赤字解消が可能と主張。
基本方針をめぐって政府・与党内の対立が鮮明になってきた。
民間エコノミストの一部からは、高成長を前提にしたこれまでの試算が、日本の財政健全化への取り組みを遅らせた元凶と警告する声も出ている。15日に公表された12日の経済財政諮問会議議事要旨からも、両者の対立の構図が透けて見える。