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橋下待望論にだまされるな! 都構想否決のおかげで日本は改憲の危機から救われたのに|LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見

 既報の通り、橋下は昨年末の衆院選前に安倍首相や菅義偉官房長官と“密約”を結び、官邸による都構想バックアップの見返りとして橋下と維新の党の連立への合流、憲法改正への協力を約束していた。都構想が実現していれば、来年夏に行われる参院選の前に橋下が維新の党を割って自公連立に合流し、自ら出馬。もちろん都構想で弾みをつけた橋下をはじめ維新は圧勝をおさめ、両院で憲法改正の3分の2を確保、一気に国民投票まで持っていく……というシナリオだった。


 だが、今回、都構想が否決されたことで、このシナリオは大きく崩れ、憲法改正の発議に必要な3分の2を確保できるかどうかがあやしくなってきた。大阪市民のおかげで改憲に待ったをかけることができ、まさに首の皮一枚、ギリギリつながったのだ。

 とはいえ、まだ油断はできない。最初に紹介した世論調査結果しかり、メディアは必死に「橋下待望論」を喧伝しているからだ。


 それが顕著だったのは、24日に放送された『サンデー・ジャポン』(TBS系)。もともと橋下は当番組のレギュラー出演者だったが、「日本人による買春は中国へのODAみたいなもの」と発言したことが批判を浴び、自ら番組を降板したという経緯がある。いかにも橋下らしい差別思想が滲み出た発言だったが、この騒動をすっかり忘れたのか、「橋下さん サンジャポ出演お待ちしています!」と歓迎ムードに。大阪に住むドラァグ・クイーンナジャ・グランディーバだけは「橋下さんが来て、大阪なにか変わりましたか?って言われると、これが変わったなって思いつくことがまったくないんですよね」と実感を述べたが、その後は「(橋下は)大健闘だと思う」と奥仲哲弥・山王病院副院長が褒め称えはじめ、“70代以外は賛成だった”と例の出口調査の結果をもとに主張。デーブ・スペクターも「これで全部おしまいというのは(違うのでは)」と言い、テリー伊藤は「(橋下は)話術うますぎ」「業界戻ってきたら、人気者になる」と太鼓判を押した。


 当然、橋下を狙っている番組は『サンジャポ』だけではない。一部報道では、苦戦を強いられているフジテレビの情報番組『直撃LIVE グッディ!』が安藤優子の後釜として橋下の起用に動いていることや、『スッキリ!!』(日本テレビ系)『あさチャン!』(TBS系)『報道ステーション』(テレビ朝日系)なども橋下獲得に走っているとの情報を伝えている。きっとこうしたオファーは、もともと出たがり体質の橋下にとってはまんざらでもない話だろう。


 しかも、橋下が再びテレビ番組に引っぱりだことなれば、メディアで憲法改正の必要を訴える役割を橋下が買って出るのではないか。以前から、「憲法改正は絶対に必要だ。安倍首相にしかできない。できることは何でもしたい」と発言してきた橋下だけに、メディア側も改憲派として橋下を大いに利用するだろう。