イラン 核開発問題でIAEAに一部情報を提供 NHKニュース
イランは、核開発問題でIAEAとの合意に基づき、去年8月までに5つの取り組みを行うことになっていましたが、このうち、核兵器のための起爆実験を行っていたとされる疑惑と、コンピューターで核爆発の研究を行っていたとされる疑惑について、情報を提供する2つの取り組みはこれまで実施してきませんでした。
IAEAは29日にまとめた報告書で、具体的な内容は一切明らかにしなかったものの、イランが疑惑に関する一部の情報を提供したと説明しました。
イランは、欧米など関係6か国と来月末までに核開発問題の最終合意を実現することを目指していますが、制裁解除の方法などを巡って交渉は難航していて、IAEAへの情報提供に応じることで協力的な姿勢を強調し、譲歩を引き出そうというねらいもあるとみられます。
一方で、IAEAは「すべての疑惑を解明するためには適切な時に必要な情報を提供しなければならない」とも指摘し、イランに対し、さらなる協力を求めています。