米自動車販売、5月は約10年ぶり高水準 ガソリン安で | Reuters
調査会社オートデータがまとめた5月の米自動車販売は前年同月比1.6%増加し、季節調整済みの年率換算で1779万台となった。ガソリン価格の下落に加え、自動車ローンの取得が容易になったことなどを背景に販売が増加、2005年夏以来の高水準となった。
5月はガソリン価格が平均1ガロン当たり2.75ドルと、前年の同じ時期と比べると約1ドル安い水準で推移したことで、ピックアップトラックのほか、スポーツ多目的車(SUV)の販売が伸びた。各社の利益率向上につながると見られる。
業界調査会社マリッツCXのデーブ・フィッシュ氏は、若年層が自動車免許取得や自動車購入を先延ばししているほか、家計の自動車購入もさほど増えていないことから、今後販売は伸び悩む可能性があると指摘。その上で「しばらくは好調が続くようだ」との見方を示した。
民間の調査会社オートデータが2日、発表したところによりますと、先月のアメリカの新車の販売台数は、163万5090台で前の年の同じ月と比べて1.6%の増加となりました。これはアメリカの景気が緩やかに回復していることに加えて自動車ローンの低金利などを追い風にSUV=多目的スポーツ車など大型車の販売が好調だったためです。
メーカー別にみますと、アメリカ勢はGM=ゼネラル・モーターズが3%、クライスラーが、4%のプラスとなる一方でフォードは1.3%のマイナスとなりました。
一方、日本のメーカーは、ホンダが1.3%のプラスとなったものの、トヨタ自動車は、主力のセダン、カムリの販売が振るわず0.3%のマイナスとなったほか、日産自動車も0.8%のマイナスとなりました。
アメリカの新車の販売はこのところ全体では好調な状況が続いていますが、日本の自動車部品メーカータカタが製造したエアバッグを巡って大規模なリコールが続いており、今後の販売への影響を懸念する声も上がっています。