4月米求人件数が過去最高、労働市場の緩み縮小 | Reuters
米労働省が発表した求人労働移動調査(JOLTS)によると、4月の求人件数(季節調整済み)は5.2%増の約540万件となり、統計を開始した2000年12月以来の高水準を記録した。
米景気が年初の減速から勢いを盛り返している兆候が示された。前月は約510万件だった。
採用件数は前月の約510万件から約500万件に減少した。採用状況が求人件数に比べ出遅れていることについて、エコノミストは雇用主が適切な人材を確保できない事情を反映している可能性があると指摘している。
労働市場の緩みを示す求人1件当たりの失業者数は1.7人から1.6人に減少、2007年以来の低水準となった。
バークレイズのエコノミスト、ジェシー・ハーウィッツ氏は「労働市場が第2・四半期も勢いを維持し、労働市場の緩みが引き続き縮小していることを示唆している」と分析する。
「JOLTS」(Job Openings and Labor Turnover Survey) 調 査は、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長を含むFRB高官が金 融政策運営にあたり注目している指標の1つ。