米財政赤字、2040年にGDP比5.9%と倍に上昇=議会予算局 | Reuters
米議会予算局(CBO)は16日に公表した長期予算見通しで、税制と歳出に関する法律が変更されなければ、米国の財政赤字の対国内総生産(GDP)比率は2040年に現在の倍以上の水準に上昇するとの試算を示した。
CBOは2040年の財政赤字の対GDP比率は5.9%となると試算。2015年予想の2.7%、2025年予想の3.8%から大きく上昇するとしている。
CBOは10年債利回りの長期見通しを2.0%とし、2.3%から引き下げた。これに伴い、公的債務の対GDP比率は2040年には103%と、現在の74%から上昇するものの、前年に示した2039年予想の106%よりは低くなるとしている。
CBOはこのほか、連邦債務の増加による影響を加味した予想も公表。それによると、2040年の財政赤字の対GDP比率は6.6%、公的債務は107%になる。
CBOは特定の財政目標を達成するためにどの程度の歳入増や歳出削減が必要になるかについても示した。
現行の法律の下、連邦債務の対GDP比率を現在の74%にとどめるためには今後15年間に毎年歳入を6%増加させるか、歳出を5.5%削減する必要があるという。これに基づくと2016年には約2100億ドルの赤字削減が必要になる。