英首相のEU条約改正要求、成功の見込みない=欧州議会議長 | Reuters
シュルツ欧州議会議長は、キャメロン英首相が欧州連合(EU)基本条約の改正を求めていることについて、成功の見込みはない、と述べた。
シュルツ議長は18日午前中にキャメロン首相と会談する見通し。
英ガーディアン紙とのインタビューで述べた。EU基本条約に規定された移動の自由を英国が制限しようとしていることについて、シュルツ議長は無駄な努力だとして一蹴。また、EU域内のどこでも働くことができる権利についても、神聖であり交渉の余地はないとの認識を示した。一方で、問題点は条約を改正しなくとも対応可能、とも述べた。
キャメロン首相は来週のEU首脳会議で詳細な改革案を示す予定。
英首相はこれまで、EU加盟国首脳の半数以上と会談したが、EU改革に対する反応はまちまちだ。ドイツのメルケル首相は、英国がEUに残留するよう合意に向けて努力すると述べたが、スペイン、フィンランド、ルーマニア、ベルギーの首脳は否定的な見解を示した、という。