ASEANの10か国は、ことし末に経済共同体を発足させ、人口6億人を超える巨大市場の誕生を目指していますが、シンガポールなど経済成長が進んだ国と、ミャンマーなど開発が遅れた国との格差が課題となっています。
こうしたなか、ミャンマーの首都ネピドーで22日、ASEANの中でも後発4か国と呼ばれるカンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムの首脳会議が開かれました。
会議の冒頭で、ミャンマーのテイン・セイン大統領は「経済共同体の発足に向け、各国が貿易の促進などに真剣に取り組んでいることを歓迎する」とあいさつし、域内の格差を是正するため4か国がさらに結束するよう呼びかけました。
会議では、「経済回廊」と呼ばれる各国の国境をまたいだ幹線道路を活用して物流を活性化し、貿易や観光、農業などさまざまな分野での協力を促進することなどが確認されました。
また、会議後に発表された共同声明では、「経済回廊」などのインフラ整備を支援した日本に対する感謝が特別に盛り込まれました。