先月27日、滋賀県多賀町で女性がクマに襲われて大けがをしたことをきっかけに、その10日前に三重県の職員が県内で捕獲されたツキノワグマを連絡しないまま滋賀県側の山中に放していたことが明らかになり、三重県は不適切だったとして滋賀県と多賀町に謝罪しています。
この問題で三重県は、多賀町からの要請でクマを捕獲した際に採取してあった血液と女性が襲われた現場から見つかったクマの体毛について専門の機関でDNA検査を行い、23日、その結果を明らかにしました。
それによりますと、2つのサンプルは遺伝子の型が異なっていて、女性を襲ったクマと三重県が放したクマは別の個体であることが確認されたということです。
三重県が放したクマには発信器が付けられていて、23日午前9時の時点では三重県いなべ市にいるとみられています。三重県は、今後クマが見つかった場合の対応について、いなべ市と隣接する岐阜県海津市など周辺の自治体と24日協議することにしています。