日銀の発表によりますと、先月、企業の間で取り引きされたサービスの価格は、平成22年の平均を100とした指数で102.9と、前の年の同じ月を0.6%上回りました。
また、一部の品目に残る消費税率引き上げの影響を除いた指数も、前の年の同じ月を0.6%上回って、いずれも23か月連続の上昇となりました。
サービス価格の上昇は、円安を背景に外国人旅行者が増えたほか、日本人が国内旅行を増やす動きが見られることから、ホテルの宿泊費が値上がりしていることが主な要因で、宿泊サービスの価格は2か月連続で10%を超える伸びとなっています。
一方で、原油価格の下落を受けて一部の路線で燃油サーチャージが引き下げられたことなどから、全体としてのサービス価格の上昇幅は小さくなっています。
日銀は「人手不足の影響による人件費の上昇や、国内外の旅行者の増加による宿泊費の値上がりなど、サービス価格の上昇基調は続いている」と話しています。