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國分功一郎

ハンナ・アレントが『全体主義の起源』の後書きで、孤独solitudeと寂しさlonelinessは違うと言っている。孤独はあらゆる創造的行為にとって必要なものだ。孤独である時、人は自分自身と一緒にいることができる。自分自身と語り合うことができる。

國分功一郎

それに対し、寂しさを感じる人間は、際限なく他人を求めるが故に、自分自身のもとにあることができない。自分自身と語り合うこともできない。そしてそれはつらい経験である。アレントは、寂しさという人間にとってもっともつらい経験を利用したのが全体主義だと言っている。

國分功一郎

ドゥルーズは、若い人に孤独がいかに大切なものかを教えることが教師の大切な役割だと言っている。俺も本当にそう思うし、それを教えたいと思っている。大学での勉強や読書の経験は、孤独の価値を若い人たちに知ってもらうための貴重な機会だ。

國分功一郎

ところが、「孤独」の大切さを教えるこの大学という場で、政権与党が、「寂しさ」を利用して若い連中を集めようという酷い計画を臆面もなく語っている。そうなると、「寂しさ」に対する防衛戦と、「孤独」のための教育の二方面での配慮が必要になるわけか。

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