今月25日、自民党の若手議員らが開いた勉強会で、出席した議員から沖縄の地元紙の報道について「沖縄の世論がゆがんでおり、なんとかしなければいけない」といった意見が出されたほか、講師として招かれた作家の百田尚樹氏からアメリカ軍普天間基地の周辺地域について「街の真ん中に基地があり、騒音がうるさいのは分かるが、そこを選んで住んだのは誰だ」といった意見が出されました。
この問題に関連して沖縄県の翁長知事は29日の県議会の一般質問で「本土のかたは、沖縄が、戦後どういう出来事にあってきたのかを知らない。あんな話をされること自体が沖縄のことを全く知らないということだ」と批判しました。そのうえで翁長知事は戦争を体験した世代が少なくなっていることを踏まえ「今のうちに沖縄が発言をしないと、本土のご理解も得られない。口ごもっていると沖縄の問題は解決しない」と述べ、普天間基地の移設計画への反対を含め、沖縄から積極的に発言していかなければならないという考えを示しました。