29日の東京株式市場は取引開始直後から売り注文が広がって全面安の展開となり、午後に入ってから株価下落が加速しました。
日経平均株価、29日の終値は、先週末より596円20銭安い、2万109円95銭。東証株価指数=トピックスは、42.21、下がって、1624.82でした。日経平均株価、トピックスともにことし最大の下げ幅となりました。1日の出来高は25億3827万株でした。
株価が急落したのは、ギリシャが債務不履行に陥る懸念が強まったことに加え、中国・上海の株価指数などアジア市場で株価が軒並み下落し、投資家の心理が冷え込んだことが拍車をかけました。市場関係者は「多くの投資家がギリシャが実際に債務不履行に陥るのかどうか日本時間の今夜以降、ヨーロッパ各国とギリシャがどのような対応をとるのか見極めたいとしている」と話しています。