羽田空港と成田空港へのアクセス改善に向けて、国土交通省の部会は、鉄道会社などの関係者からヒアリングを行った結果を踏まえて、1日、中間整理を行いました。
この中で、空港と都心を結ぶ鉄道の利用者は定員の2割程度にとどまっているため、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催時に利用者が増えたとしても現在の路線で対応できるとしています。そのうえで、現在検討されている羽田空港や成田空港と都心をつなぐ新規路線について、環境アセスメントや工事に相当な期間が必要だとして、いずれの計画も2020年までに開業するのは難しいという考えを示しました。
新規路線を巡っては、JR東日本が検討している羽田空港と東京都心を結ぶ路線のほか、京浜急行の「京急蒲田駅」と東急の「蒲田駅」を結ぶ路線、それに都心と成田空港や羽田空港を短時間で結ぶ「都心直結線」などが検討されています。
今後、部会ではさらに自治体などからヒアリングを行って、今年度末をめどに結論を出すことにしています。