京都の夏を彩る祇園祭のハイライト「山鉾巡行」で、山と鉾が進む順番を決める「くじ取り式」が行われ、ことしの前祭の山一番は「孟宗山」に決まりました。
「くじ取り式」は、祇園祭の前祭と後祭の山鉾巡行で、山と鉾のうち順番が決まっている9基の「くじ取らず」を除く24基が進む順番を決める儀式で先陣争いを避けるためにおよそ500年前に始まったと伝えられています。
京都市議会の本会議場では、午前10時、紋付きはかま姿の山と鉾の代表者が集まり、京都市の門川市長の立ち会いのもと緊張した面持ちで次々とくじを引いていきました。
その結果、前祭で先頭を行く長刀鉾に続く注目の山一番を引き当てたのは、「孟宗山」でした。
孟宗山は病身の母親を養う孟宗が雪の中でたけのこを掘り当てた姿がご神体です。
「孟宗山」の山一番は平成22年以来、5年ぶりです。
また後祭の「くじ取らず」、北観音山に続く山一番は、「役行者山」に決まりました。
祇園祭は、今月17日に前祭、24日に後祭の山鉾巡行が行われます。