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文科相 デザイン選考の在り方検証が必要 NHKニュース

国立競技場の改築を巡っては、2012年11月、イラク人の女性建築家、ザハ・ハディドさんのデザインが採用され、当初、1300億円が見込まれた改築費は、その後、ハディドさんのデザインを忠実に再現した場合、3000億円に上ることが判明した経緯があります。
これに関連して、下村文部科学大臣閣議の後の記者会見で、「値段は値段、デザインはデザインで別々にしていたとしたら、それはずさんだったということになるだろう。1300億円というのを、ザハ・ハディド氏のほうも、どの程度認識していたのか、そういう検証はすべきだ」と述べ、当時のデザイン選考の在り方を検証する必要があるという認識を示しました。
また下村大臣は、今月7日に日本スポーツ振興センターが開いた有識者会議に、最初のデザイン案を決めた審査委員会の委員長で建築家の安藤忠雄氏が欠席したことに関連して、「当日は忙しかったのかもしれないが、ぜひ何らかの形で、自信を持って、なぜハディドさんの案を選んだのかなどについて、発言してもらいたい」と述べました。

新国立競技場 コスト確認せず決定か NHKニュース

新国立競技場のデザインは2020年東京オリンピックパラリンピックの招致活動が行われていた3年前の7月、競技場を運営するJSC=日本スポーツ振興センターが、「総工事費は1300億円程度を見込む」と設定して募集し、応募した人たちもこの金額に収まることを示していたということです。
このあと、建築家の安藤忠雄さんを委員長とする審査委員会が3回開かれ、46の応募作品からイラク人女性建築家のデザインに決まりました。
この過程では、1回目の審査委員会のあとに委員会のメンバーとは別の専門家たちによる「技術調査」が行われました。この際に、それぞれのデザインで技術的に建設が可能かどうかのチェックはされましたが、設定したコストに収まるかどうか確認していなかったことが、関係者への取材や当時の資料から新たに分かりました。
さらに、委員会の議事録や当時の審査委員への取材によりますと、その後の審査では一部の委員からコストを懸念する声があったものの、複数の審査委員が「技術調査」でコストの確認も同時に行われていたと思ったということで、最後は、オリンピック招致のためのインパクトを優先して今回のデザインが選ばれたと見られています。1300億円と設定されたコストの確認が事実上されないまま、デザインが決まった可能性が高く、その後金額が二転三転した要因になったとみられます。

首相 新国立競技場のデザイン変更は困難 NHKニュース

この中で、安倍総理大臣は国立競技場の改築を巡って、1625億円とされていた費用が、その後、2520億円と大幅に膨らんだことに関連し、「民主党政権時代にイラク人の女性建築家のデザイン案が決まり、これでオリンピックを招致すると決まった。その後、検討を重ねていくなかで、確かに費用がかさみ、変えることが可能か、検討しているところだが、工期として可能かということも当然ある。私も率直に、『どうなんだ』ということも、繰り返し、事務方にも投げかけてきた」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は「これから国際コンペをやり、新しいデザインを決めて基本設計を作っていくのでは時間的に間に合わない。2019年のラグビーワールドカップには間に合わないし、2020年の東京オリンピックパラリンピックも間に合わない可能性が高い」と述べ、デザインの変更は困難だという認識を示しました。