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北海道のサケ・マス漁船 ロシアに拿捕 NHKニュース

18日午後1時半ごろ、ロシア・サハリン州の国境警備局から北海道にファックスで連絡があり、広尾町の広尾漁協に所属する「第十邦晃丸」がロシアの排他的経済水域で決められた漁獲枠を超えて漁を行ったとして、日本時間の17日午後7時ごろに拿捕したと伝えてきました。
拿捕されたのは納沙布岬の南東およそ50キロの海上で、国境警備局は今後、漁船を国後島に連行する予定だということです。
広尾漁協によりますと、「第十邦晃丸」は総トン数29トンで、日本人11人が乗っているということですが、船と連絡がつかないということです。
これを受け、外務省は東京にあるロシア大使館のビリチェフスキー臨時代理大使に、「北方領土周辺で拿捕されたと聞いており、日本政府の北方領土を巡る立場に鑑みて、今回の拿捕は受け入れられない。人道的見地からも乗組員を早く解放するよう求める」と電話で抗議しました。
外務省は情報収集に努めるとともに、外交ルートを通じ、乗組員の早期解放を求めていくことにしています。

ロシアの排他的経済水域内で行われているサケ・マス流し網漁を巡っては、来年1月以降、ロシアでこの漁を禁止する法案が成立しています。
ことしの漁については、日本とロシアの政府間交渉によって、漁獲割当量がおよそ1962トンと去年の3割程度にとどまり過去最低となりました。
また、漁の期間も先月27日から今月27日までと去年のおよそ半分に短縮されています。
すでにほとんどの船が漁獲割当量の上限に達する漁を行ったため、操業を終えているということです。

北海道によりますと、午後6時すぎ、水産庁から入った連絡では、ロシアのユジノサハリンスクにある日本総領事館がロシア側に確認したところ、「第十邦晃丸」の乗組員11人は全員無事で、健康状態も良好だということです。