新調されたのは「北観音山」を飾る水引と呼ばれる幕で、１９日、報道関係者に公開されました。
この幕は山車の前後と側面を飾るもので、それぞれ縦がおよそ７０センチ、横幅は２メートル５０センチから３メートル余りあります。中国の三国時代に活躍した武将関羽の誕生日を祝う行列が刺しゅうによって鮮やかに表現されていて、行列にいる１０９人の人物を京都の職人が８年かけて手縫いしました。
「北観音山保存会」によりますと、今回の新調にかかった金額は１億円を上回り、保存会の収入や国や京都市などからの補助金で賄ったということです。
保存会の石川卓理事長は「新しい幕に携わった人たちの思いを込めて山鉾巡行に臨みたいです」と話していました。
「北観音山」では１９日に木の柱の組み立てが行われ、今月２４日に行われる祇園祭の「後祭」の山鉾巡行に新しい幕をつけて参加します。
