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仏 原発依存度引き下げる法案可決 NHKニュース

フランスは国内の総発電量のおよそ75%を原子力で占める世界で最も原子力発電の依存度が高い国です。
フランスの議会下院は22日、2025年までに原子力の比率を50%にまで引き下げることを盛り込んだ新しいエネルギー政策に関する法案を賛成多数で可決しました。
これはオランド大統領が就任時に掲げた方針ですが、審議では野党から「稼働中の58基の原子炉のうち10年間で20基以上を閉鎖するのは非現実的だ。雇用も失われ、電気料金の値上がりにもつながる」などと批判も受けました。
新しい法律では、また、2030年までに温室効果ガスを1990年と比べて40%削減することなどが盛り込まれ、最終的には2050年までに国内のエネルギー消費量を2012年と比べて半減させるとしています。
フランスは、ことしの末にパリで開かれる地球温暖化対策を巡る国連の会議、COP21を前に議長国として野心的な目標を掲げたかたちですが、新しいエネルギー政策を今後どこまで実行に移せるのかが課題です。