新国立競技場 ハディド氏側「見直し手伝う準備」 NHKニュース
これは、ハディド氏の事務所が28日、ホームページ上で明らかにしました。
声明の中で、建設費が膨らんだ要因について「完成日が動かせないプロジェクト、建設コストの急上昇、さらに国際的な競争がない環境のなか、少数の候補から建設会社を選定すれば競争原理が働かなくなるとJSC=日本スポーツ振興センターに警告したが聞き入れられなかった。十分な競争原理が働かないなかで、あまりにも早期に建設会社を選定したことが見積もりの過剰な高騰を招くことになった」と建設会社の選定方法に問題があったとの見方を示しました。
計画の見直しについては、「これまで培ってきた知識を基に、専門家チームと建設会社が協力して作り上げる必要性がある」と指摘しました。そのうえで、「安倍総理大臣にはわれわれが計画の見直しを手伝う準備があることを書面で伝えた。われわれがやってきたことを有効活用するのが、今後50年、100年と利用できる最高の国立競技場を作る最も費用対効果の高い解決策になる」として、改良案も用意して計画の見直しに積極的に関わる意欲を示しました。
報告の冒頭で、森会長が、新国立競技場の計画を白紙撤回したことについておわびしたところ、理事たちから批判の声は特に上がらず、計画は了承されたということです。
報告を終えた森会長は「バッハ会長からは『改善がない計画はないが、オリンピックに間に合うようやってもらいたい。組織委員会だけに任せず、われわれもサポートする』と言ってもらった」と話しました。