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bcxxx

行った人はご存知の通り、今日の国会正門前の警察の警備はユルユルでした。なんと正門前交差点の横断歩道も終始開きっぱなしだった。機動隊の隊長たちによると、先々週の猛抗議を、ちゃんといちばん上まで上げてくれたということでした。その抗議の内容も妥当であったから、緩和された、と。

…と、いうのは表向きの話で、ようは警察上層部が、それを理由にして、官邸方面からの指示をはねつけたということですね。これ以上一般市民のデモ隊と軋轢を起こしながら、警備をすることは不可能なわけです。官邸としても衝突が起きたり暴動状態になって死人でも出たら政権は一瞬で吹っ飛ぶ。

日本の警察は、欧米の警察と比べても、非常に特殊な関係を国民との間に築いている。もちろん相手がちょっとマイナーな存在だったりアウトサイダーだったりするとその権力の牙を剥き出しにするわけですが、一般国民に対しては、非常にイメージを気にするし、PRも精力的に行っている。

そこに加えて、デモをやっている若者たちの味方についた、巨大な世論とマスコミの注目がある。もちろん自分を含めて直接現場で抗議をした人たちの勝ち取ったものでもありますが、あくまで世論の後押しがあって、いったんは弾圧モードに入った警察の姿勢を転換させたわけです。

民主主義とはこうやって勝ち取っていくものなんだと、今回改めて痛感しました。大衆から浮き上がった運動では駄目なんだと。世論を味方につけて、初めて目的を達成するその端緒につけるのだと。自らもアイコンになった若者たちが今、現在進行形でそれを達成しようとしている。その功績は計り知れない。

世に倦む日日

30万人が全国から集まって、一部が国会に乱入、流血という窮極の事態まで行ったから、結果的に米国政府と治安官僚が怖じ気づいて、これ以上はもう無理だと見切って岸信介に引導を渡したんだよ。警視総監が岸信介を訪ねて、身の安全を保障できないから官邸から出てくれと。つまり失脚だ。革命ですよ。

世に倦む日日

旧内務官僚の権力意識はすごい。国家の治安は俺たちが仕切るんだという。大蔵官僚の予算編成権みたいなもので、どれほど強権を持つ首相の命令でも、首都を流血の海にする治安行動には首を縦に振らなかった。防衛庁事務次官の今井久。自衛隊最高指揮権者の岸信介に対して命令を拒否。さすがだよね。