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北朝鮮 前線地帯を「準戦時状態」に NHKニュース

北朝鮮軍は、20日南北の軍事境界線近くの韓国軍の部隊に向けて砲弾などを撃ち込み、これに対し韓国側も報復として北朝鮮側を砲撃しました。さらに北朝鮮は、韓国軍が続ける北朝鮮の体制を非難する放送を22日夕方までにやめるよう要求し、放送を続ければ、「軍事的行動を開始する」と通告しました。
これに関連して北朝鮮国営の朝鮮中央通信キム・ジョンウン第1書記が20日夜、朝鮮労働党で軍を統括する中央軍事委員会の緊急会議を招集したと伝えました。
会議では、「やむをえない場合、一斉に反撃するための作戦計画が承認された」としたうえで、キム・ジョンウン第1書記が、日本時間の21日午後5時半に、前線地帯を「準戦時状態」とする命令を出したということです。「準戦時状態」はいつでも戦闘が可能な警戒態勢で、この態勢に入れば、1993年に米韓の合同軍事演習に対抗して発令されて以来です。
一方、北朝鮮は、20日、韓国側に、「事態を収拾し関係改善の道を開くため努力する意思がある」という書簡も送っており、硬軟織り交ぜた姿勢で、北朝鮮の体制を非難する放送をやめさせようというねらいがあると見られます。

国連の北朝鮮代表部のチャ・ソンナム大使は安全保障理事会の議長に宛てて書簡を送り、今月17日から始まった米韓合同軍事演習について、アメリカがいたずらに朝鮮半島の緊張を高めていると非難し、安保理の緊急の会合を開くよう要請しました。
19日付けの書簡でチャ大使は「米韓合同軍事演習は、大量の軍備と核兵器を動員して北朝鮮の首都ピョンヤンを占領する目的で行われ、到底、防衛目的とはいえない。アメリカはいたずらに朝鮮半島の緊張を高めている」として、アメリカを強く非難しています。
そのうえで「軍事演習は朝鮮半島にとどまらず北東アジアの平和と安全を脅かしている」として、安全保障理事会に対して緊急の会合を開くよう、求めています。さらに「アメリカがわれわれの主権と安全を脅かすのを黙認することはできず、挑発に対抗するあらゆる措置をとる」としています。
その一方でチャ大使は書簡の中で、韓国に対する直接的な批判を控え、軍事境界線近くでの緊張についても、言及していません。