これは、ホワイトハウス国家安全保障会議が２１日、明らかにしたものです。それによりますと、アメリカ軍は今月１８日、イラク第２の都市、モスル近郊を車で移動していたＩＳのファディル・アフマド・ハヤリ幹部をアメリカ軍の空爆で殺害したということです。
ホワイトハウスによりますと、ハヤリ幹部はＩＳの指導者であるバグダディ容疑者の側近で、武器や弾薬の輸送を取りしきるなど、ＩＳの指揮系統ではナンバー２の地位にあるということです。
ホワイトハウス国家安全保障会議のプライス報道官は声明で、「ハヤリ幹部はＩＳの財務や物資輸送などに力を発揮していただけに、その死は今後、ＩＳの作戦に影響を与えるだろう」として、空爆の成果を強調しています。
ただ、アメリカがＩＳに対する空爆に踏み切ってから今月で１年となるなか、ＩＳと戦うイラクやシリアの地上部隊をアメリカ軍が育成する計画は思うように進んでおらず、軍事作戦の長期化は避けられない状況となっています。
