読む立場ではなく、書く立場から本を読み直すと、改めてその本の凄さに気づく事がある。自分だったらこのテーマについてどう書くかという観点から読み直すと、著者の全体的な構想力の卓越性に改めて気づかされるからだ。そう考えると、一端書く立場に立ってみる事こそが、真に読む為の方法だとも言える
井筒俊彦『コーランを読む』を改めて読み直してるが、本当に素晴らしい。コーランやイスラームに対する最善の入門書であるのみではなく、宗教的なテクストの読み方について、本を読む事の本質について、手取り足取り丁寧な入門的説明を加えつつ、深遠な洞察へと導いていく手腕には、脱帽せざるをえない
- 作者: 井筒俊彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2013/02/16
- メディア: 文庫
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本格的な古典を読解する作法を教える為に必要なのは、分からないテクストが分かるようになる為の読み方を教える事のみではない。逆に、簡単に読めそうなテクストの中に、いかに多くの問題点が潜んでるか気づかせ、読めると思っていたテクストが読めなくなってしまう、そういう読み方を教える必要がある
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150826#1440585390
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http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140118#1390042953
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