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Amazon.co.jp: 『コーラン』を読む (岩波現代文庫)の ジョン・ドゥさんのレビュー

本書において井筒氏は、コーランを「解釈学的な読み方」をすることを提案しています。
コーランが作られた当時に、そしてコーランが読まれている風土と生活にまで視点を広げて、それを読むことがコーランを理解するこだと説く井筒氏の非常にしっかりとした考え。


だからこそ、本書の読後感というものはとても充実したものになるのでしょう。


本書を読むのに、コーランを読んでいる必要などはありません。
本書で扱っている読解の箇所もコーランの冒頭部分だけです。


それでもコーランの言葉の意味がずっしりと感じ取れることでしょう。
井筒俊彦という人は、テクストをここまで読み込む人なんだということの片鱗がわかることも興味深いことです。

Amazon.co.jp: 『コーラン』を読む (岩波現代文庫)の Padovaさんのレビュー

井筒は、いわゆる概念的な知識を信用しない。
それは単なる情報は、けっして私たちの魂には届かないばかりか、
感じ、考えることを阻害する。


本書を通じて著者が試みるのはまったく別な営みである。
彼は読者を「生けるコーラン」の次元に導こうとする。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150828
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