このなかで、オリンピックのエンブレムのデザインについて、佐野氏は「疑いをかけられるような模倣や盗作は、原案に関しても、最終案に関してもあってはならないし、絶対に許されないことと今でも思っております。模倣や盗作は断じてしていないことを誓って申し上げます」としています。
そのうえで、「エンブレムのデザイン以外の私の仕事において不手際があり、謝罪致しました。この件については、一切の責任は自分にあります。改めてご迷惑をかけてしまったアーティストや皆様に深くおわび致します」としています。
また、エンブレムの取り下げを決断した理由について「このような騒動や、私自身や作品への疑義に対して繰り返される批判や、バッシングから家族やスタッフを守るためにも、もうこれ以上今の状況を続けることは難しいと判断し、今回の取り下げに関して私自身も決断致しました」としています。
痛いニュース(ノ∀`) : 佐野研二郎が撤回についてコメント 「人間として耐えられない限界状態」
今回の事件で、ぼくは、あらためてネットの暇人は怖いということ、そして、素材のコピペ云々以前に、デザイン業界は発想力の点でここまで衰退していたのだということ、その2つを痛感した。個人的には後者のほうがびっくりしている。
日本のデザイン業界の発想力が衰退しているというより、一部の「上流階級」と「代理店」で仕事を回し合う「日本的構造」が問題なのだと思いますよ、たぶん。
みんなお仲間同士でやってたらしい。
二回以上世界レベルの受賞歴が公募の条件というのも、新規参入を締め出す口実では?そう思わない感覚がズレてる。
メイン会場建設といいい、これといい、五輪は日本的業界内ナアナア体質を暴露すために行われるのか。
結局、五輪は「金目でしょ」。
五輪精神なんて言葉はとんと聞かない。かわりに金の話ばかり。だが、本命はまだこれから。テレビ中継やスポンサー関係はもっとスゴイ。こういうのは連鎖する。これを見ている別業界人も、内部告発がやりやすく、世間も受け入れやすい状況になっている。
次はなに?
佐野研二郎だけの責任なのか? 東京五輪エンブレム問題で問われる永井一正審査委員長と電通CDの疑惑|LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見
しかし、広告業界で強くささやかれていたのはやはり、審査委員の顔ぶれだった。審査委員長の永井氏は佐野氏が博報堂時代に師事し、今は同じ多摩美術大学教授である永井一史氏の父親。また、電通の高崎卓馬氏は佐野氏と「サントリーオールフリー」の広告を一緒に作っているビジネスパートナー。長嶋りかこ氏も博報堂時代の佐野氏の部下で、彼女が「毎日デザイン賞」を受賞したときは佐野氏が調査委員をつとめていた。
「とくに、審査委員長の永井さんが佐野さんにやらせたがっていた、という噂は根強くありましたね。実際、審査では、永井さんが佐野案を強く推したようです。もちろん、審査は誰の作品かは伏せたまま行われますが、実際は事前に知ることは難しくない。もっというと、審査の審査委員を決めたのも、「指定した7つの賞のうち2つを受賞している」という公募としては厳しい応募条件を設定したのも永井さんですから、佐野氏が選ばれやすい条件をつくりだしたともいえる」(グラフィックデザイン関係者)
そして、8月28日に原案が公開され、2回の修正が施されていた事実が公表されたことで、その疑惑はさらに深まった。というのも、原案はデザインもコンセプトも最終案とはまったくちがうものだったからだ。
では、永井氏はなぜここまで、佐野研二郎氏にこだわったのか。それは、おそらく巷間いわれているような、佐野氏が博報堂時代に師事していた上司の父親、ということではないだろう。
それは、佐野氏が永井氏の五輪デザインへの思いを代わりに具体化してくれるデザイナーだったからではないか。
永井氏は会見で、選考理由について、「優れた展開力に富むデザイン」であることを強調。「みなさんはひとつのロゴだけで見ているかもしれないが、このエンブレムが色々なことに使われるようになると、なるほどと納得するはず」と熱く語っている。
だが、このエンブレムの「展開力」というのは、何年も前からの永井氏の持論だった。周知のように永井氏は、亀倉雄策の盟友で、亀倉が手がけた1964年の東京五輪のエンブレムデザインにも協力し、その後の札幌五輪では、亀倉のコンセプトを継承するかたちで自らエンブレムデザインを手がけている。
その永井氏は2016年東京五輪の招致活動の頃から、インタビューや講演等で、亀倉の東京五輪や自らの札幌五輪の公式マークがいろいろな形で展開されるデザインであったことを強調し、自分たちがかかわっていない長野五輪がトータリティのないばらばらなデザインになったと批判。来るべき東京五輪では統一されたポリシーのもとに、ハイクオリティなデザイン展開をすべきだと主張していた。
そして、佐野氏はまさに、この永井氏のリクエストにこたえるように、同じ書体でさまざまなアルファベット文字や数字をつくり、エンブレムをいろんなかたちで展開できるプランを出してきた。これは果して偶然だろうか。
しかも、佐野氏と永井氏の関係は、類似デザインがあることがわかって修正作業に入った後、さらに深まっていったように見える。
「佐野氏がつくった修正案は、逐一、永井さんに意見を仰ぎ、つくっていったと見られています。組織委は1回目の修正案が『躍動感がない』として、再度、修正を依頼したと説明していましたが、そんな上から目線の指示を組織委ができるはずはない。明らかに、永井さんの指示でしょう」(組織委関係者)
佐野氏はエンブレムの発表会見で、大きな円がベースになっていて、それは亀倉雄策の東京五輪の日の丸デザインへのオマージュであると説明したが、その大きな円は原案になく、修正の過程ではじめて出てきたものだった。
そして、審査委員にはもうひとり、説明責任が求められる人物がいる。それは、東京五輪に招致活動から関わり、現在も組織委員会クリエイティブ・ディレクターの肩書きをもつ電通の高崎卓馬氏だ。高崎氏は前述したように、サントリーオールフリーのクリエイティブ・ディレクターでもあり、問題になったトートバッグを佐野氏に発注した側の人間だ。
高崎氏もまた、最初から五輪招致に関わっていた関係で、永井氏と同様、組織委に大きな影響力をもっていたという。また、高崎氏の所属する電通は東京五輪の専任マーケティング代理店である。
佐野氏の選考に電通は関わっていないのか。東京五輪エンブレムとトートバッグの盗用はほんとうに無関係なのか。疑惑はまだまだつきないのである。
一億総懺悔。悪いのは私だけじゃない。皆が悪いんだから私は辞めなくていい。日本社会の無責任体制を支える屁理屈です。
⇒「エンブレム中止の責任、三者三様」と遠藤五輪大臣 http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20150902-00000011-ann-soci
記者も遠慮して「残念」なんて言葉をつかうから相手も悪いと思わない。ズバリ、メイン会場建設でも問題があり会長としての責任をどうとるつもり、と聞けばいい。
責任者が責任取らない無責任体制⇒森会長、五輪エンブレム使用中止「何が残念なんだ」 http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20150901-00000048-jnn-soci
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150901#1441103936
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150901#1441103964
#東京五輪 #愚者の楽園 #一網打尽
爆笑問題の太田光 五輪エンブレム辞退した佐野研二郎氏に同情 - ライブドアニュース
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150901#1441103937
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150824#1440413620
#加害者グループ #お笑い