ホンダが中国から国内に生産を移したのは排気量が５０ｃｃのスクーターで、１１日から熊本県大津町の工場で生産が始まりました。
工場では記念の式典が開かれ、生産ラインの横に設けられたステージに従業員が乗った色とりどりの６台のスクーターが次々と現れました。
ホンダは国内で販売する５０ｃｃのスクーターの９割を海外で生産し、輸入していましたが、このところの円安や人件費などのコスト上昇を受けて生産体制の見直しを進めています。
来年までにはベトナムで生産している２種類のスクーターも、同じ熊本県の工場に生産を切り替える計画です。
これによってこの工場の５０ｃｃのスクーターの生産台数は来年度、およそ７万台増えて９万４０００台となり、ホンダが国内で販売する５０ｃｃのスクーターの大半を生産することになります。
ホンダの青山真二二輪事業本部長は、「円安や輸送費など全体のコストを検証し、消費地である日本で生産するメリットが大きいと判断した。国内生産を増やして市場の活性化につなげたい」と話していました。
